擬態

最後の一葉になりたかった

そのまま動かなくても良かった

今までこの世で

楽しいことなんか

ひとつもなかった

常ににんげんの擬態を

楽しそうに演じているだけだった



笑うことは

泣くことだった

泣くことは

苦しむこと

苦しむことは

叫ぶことだった



それでも

ぼくはいくつかの擬態を殺して

ここまで生きながらえた

擬態のままの人生を

ニセモノのまま終わりにするために

次生への転生を

ただ願うのみの

あわれな擬態だった



次生ではノコギリザメになって

地球を切断しようと思うのだが

その歯は見かけだけで

きっとなんの役にも立たないと思う



あはれ

今生のお別れに

犠牲を送ろう

それは

小さなウサギの

わたしだった


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この記事へのコメント

あり
2007年05月16日 15:22
次も人間です

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  • 「擬態」について

    Excerpt: 「擬態」について 素晴らしい! Weblog: あかつきのぼるの夢大陸 racked: 2007-10-03 00:34