悪霊

 その人のまわりにはいつも険悪な空気が流れている。
 彼はここの施設の管理者であるが、一方で悪霊で人々を傷つけている。
 彼を信頼していた人たちも、彼の本性を知り、やがてみんな去っていった。去り際には、きつい仕打ちを受けた人もいた。こころをずたずたに引き裂かれた人もいた。
 彼は自分のことになるとまわりが見えなくなる。自分の体面を取り繕うためには、スタッフをいくらでも犠牲にする。彼は謝ることを極端に嫌う。自分が相手に屈服させられるのだと、どこかでカン違いをしている。
 そのわりに、権力や財力や地位や名誉に弱く、上の者にはこびへつらい、下のものには自分の感情でこき使う。
 それで辞めていったスタッフも数限りない。
 「ここは1年もてばいいんです。長く勤める人は少ないんですよ」
 たしかに、1ヵ月もいないで辞めていった人が多すぎる。
 悪霊を背負って、その眼窩に鋭い鋭利な刃物を潜ませている。わたしたちはその殺気に恐怖を感じ、一日一日を身もこころも削りながら仕事をしている。
 今はその悪霊があくびをしながらこちらの様子を伺っている。
 一秒でも早く悪霊退治をしなければ、いずれ・・・。

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