虚血性心疾患・その2

2.安静時狭心症(異型狭心症)
 【原因・誘因】
 冠動脈の一過性過剰収縮(攣縮:スパスム、spasm)が原因である。
 攣縮によって冠動脈が一過性に狭窄することで、心筋虚血が起こる。

 【病態】
 安静時狭心症は労作性狭心症に対応する用語で、安静時に発作が起こる狭心症を刺す。
冠攣縮性狭心症ともいう。
 冠動脈の完全閉塞により貫壁性虚血<虚血が心内膜から心外膜に及ぶものをいう。狭心症による心筋虚血は心内膜から外側に向かって進行するが、虚血が心内膜に留まっていれば、心電図はST低下を示し、貫壁性虚血であればST上昇を示す。ST上昇は異型型の特徴である>が起こる。心電図の特異的なST上昇が見られるものを異型狭心症という。
 冠攣縮性狭心症は日本及びアジアに多い。

【症状・臨床所見】
 狭心痛Z(前胸部絞扼感・圧迫感、左肩~左上肢・顎にかけての放散痛),呼吸困難、嘔吐など。
 持続時間は数分から長くても15分程度。
 狭心痛は前胸部に手のひら大以上の広がりを持つ。
 ニトログリセリンが有効。
 発作は深夜から早朝に起こることが多く、ピークは午前4時から6時である。
 発作により攣縮が誘発されることがある。

【検査・診断・分類】
 心電図検査:ホルダー心電図<小型の心電図装置を装着して、長時間の心電図を記録する検査法。日常生活における24時間の心電図をとることができるので、深夜・早朝に発作が見られる冠攣縮性狭心症の診断に有効である>で夜間の攣縮性狭心症発作を検出する。異型狭心症では発作時にST上昇が見られる。
 冠動脈造影検査:明らかな器質的狭窄は認めないことも多い。アセチルコリンを注射して攣縮の誘発試験をすることがある。

【治療】
 生活指導(禁煙、節酒、血圧管理、体重管理、過労・ストレスの回避など)
 薬物療法(硝酸薬、Ca拮抗薬、β遮断薬、ニコランジルなど)
 経皮的冠動脈インターベンション(PCI)、冠動脈バイパス術(CABG)など。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック