虚血性心疾患・その3

3.不安定狭心症

【誘因・原因】
 メタボリックシンドロームなどによるアテローム(粥状)動脈硬化の一病態。
 労作性狭心症・安静狭窄症の既往や、冠動脈の脂質に富む不安定プラークの存在は危険因子である。

【病態】
 急性心筋梗塞を起こす可能性の高い狭心症として位置づけられる。
 最近2ヶ月以内に初めての労作狭心症発作が起き、しかも重症であるもの。
 今までの労作狭心症が明らかに重症化しているもの。
 最近1ヶ月の安静狭心症(異型狭心症)の発作回数が増えているもの。
 動脈硬化プラークの破綻とその後の急激な血栓形成により発症したもの。
 血栓で冠閉塞が起こり心筋壊死に至れば急性心筋梗塞であり、不完全閉塞あるいはすぐに再開通した場合が不安定狭心症である。そこで不安定狭心症と急性心筋梗塞を一連の病態としてとらえ、まとめて急性冠症候群(ACS)<不安定狭心症、急性心筋梗塞、虚血性突然死を一連の病態としてとらえた語。かつては冠動脈の狭窄が徐々に変化して心筋梗塞になると考えられていたが、現在では、血栓の急激な形成による冠動脈閉塞が発生機序であることが明らかになっている。不安定狭心症と急性心筋梗塞の違いは血栓による閉塞の程度の違いであり、虚血性突然死はその最も重篤な転帰である>という。

【症状・臨床所見】
 3週間以内の発症である。
 発作時の胸痛がとくに強い。
 発作の持続時間が長い(20分以上)。
 頻回の発作が起こる(1日1回以上)
 軽動作・軽労作で発作が起こる(運動能力不良)

【検査・診断・分類】
 鑑別診断に必要な検査:胸部X線検査、心電図検査、血液生化学検査、心エコー検査
 確定診断に必要な検査:CT、MRI、肺血流シンチグラム、冠動脈造影
 不安定狭心症の重症度分類:ブラウンワルド分類(Braunwald)(1989)

【治療】
 不安定狭心症の治療は急性心筋梗塞と共通する部分が多い。
 薬物療法:硝酸薬持続点滴、Ca拮抗薬、β遮断薬、抗血小板薬、ヘパリン
 薬物療法で症状が安定しない場合は、経皮的冠動脈インターベンション(PCI)、
冠動脈バイパス術(CABG)などの適応を検討する。

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