いつもここに

前立腺がなくなってから

尿が自然に漏れてくる

紙パットで陰部を包み

紙パンツで外部の汚染を防ぐ

トイレに行っても

チョロチョロと漏れ出し

まるで栓の閉められない水道の蛇口

にんげんはひとつのものをうしなうと

さまざまなうれいやかなしみをさずかることになる

いつかこの世界で

だれにも見られないで

激しく排尿のしぶきを飛ばし

みずからそれをキュッと止めてみたい

肛門を締めるリハビリをかかさないで

それがだんだんに排尿をコントロールできるようになるから

どうでもいいや

なるようになるさ

びっしょりぬれたパットと紙パンツは

重くズボンの下で

いっさいを受け入れてくれている

であるならば

死ぬまでこれでもいい

いつもここに

やすらぎといごこちのよさがあるならば







この記事へのコメント

才木広之
2017年10月21日 16:51
幸せでありますように

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