ながらへば

時計の中に人がいる

鏡に映る顔はだれの顔

小さな自転車をこぎながら

タイヤのはずれた音がする

この家はだれの家

夢から覚めてもまだ

小人たちが台所の隅で

ひそひそ話をしている

ニンジンをかじっているのはだれ

さみしくてなつかしい口笛を吹くのは

もしかして姉さん

とうのむかしにいなくなった

笑い声が

小人たちの話し声で

かき消されてしまった

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