ひとり

生まれたときに泣かなかった

今でも泣いたことはない

泣くことは演じること

声は演出

自然に

なにもできない

人工的なものに囲まれて

生きることを実務と

ただ今まで

ルーティン通り

生きて

余命を終える

だれかの声が

年の瀬の鐘のように

耳をすべってゆく

ありきなりきとりき

春と秋は赤と血しぶき

紅い高粱畑で

生まれたとたん

割礼された友に

今チェーンメールを送った

あの壁を越えて

果たして届くかどうか

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